屋根用塗料Roof

バイオマスR-Si

バイオマス原料は、エネルギーや枯渇資源の代替として脚光を浴びています。 現在、塗料に用いられる樹脂には枯渇資源である石油系資源が用いられています。 水谷ペイントは、産学官の連携により、石油系資源を環境に優しいバイオマス原料に置き換えて塗料樹脂骨格中に導入することに成功しました。バイオマス原料を用いることで、持続可能な社会の構築と、地球の将来を守ることに貢献します。

開発者の声

  • 大阪大学
    教授 宇山浩

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    大阪大学
    教授 宇山浩

    『バイオマスR』の研究コンセプトは、一言で言えばバイオマスを利用した環境に優しい材料・製品の開発です。大学での研究は本来、学術的な内容が求められますが、地球環境を製品開発で良くするには、製品を世の中に出すことが求められます。大学での研究成果が『バイオマスR』として製品化に至り好評を得ていることは、非常に有意義な研究であったと感じています。
    『バイオマスR』に用いたバイオマス原料は可塑剤としても利用されている成分であるため、単純にこのバイオマス原料を樹脂中に入れた場合、塗膜を軟化させてしまい物性が低下します。いかに樹脂物性を低下させずに、バイオマス原料を樹脂骨格に組み込むかが課題でした。この課題を克服するためにはバイオマス原料を精密に分子設計する必要がありました。使用したバイオマス原料は複数の活性部位を有しています。この活性部位は、塗膜化後「経時的に二次架橋し塗膜をより緻密にする」特長をもっています。しかし、樹脂合成時には反応しないため樹脂骨格に組み込めず、塗膜を軟化させてしまい物性を低下させてしまいます。そこでこの活性部位を、樹脂合成で反応できる形(樹脂骨格に組み込める形)に置き換える必要がありました。活性部位を全て置き換えることは比較的容易ですが、①活性部位の「経時変化で塗膜をより緻密にする」という特徴を活かせず、②全ての置き換えられた部分が合成に関与してしまい安定な樹脂にならず不溶化してしまう、という問題が生じました。これらの理由から「複数個の活性部位をいくつ置き換えるか」が大きな問題点となり、置き換える数を精密にコントロールすることに腐心しました。多くのトライアルを経て、この分子設計を完成させ、塗料に最適なバイオマス樹脂の開発に成功しました。
    現在バイオマス原料は、バイオエタノールに代表されるように世界中から注目されており、様々な製品に利用されています。このような時流からすれば、バイオマス由来の製品の実用化が加速し、多様な商品開発と普及が一段と進むと思います。そのような背景の中で、今後『バイオマスR』が塗料業界の中で先進的な役割を担う塗料になるよう期待しています。
    高分子材料化学領域  宇山研究室
  • 水谷ペイント株式会社
    取締役専務 水谷勉

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    水谷ペイント株式会社
    取締役専務 水谷勉

    『バイオマスR』の開発は、大学の後輩の宇山教授との何気ない会話から始まりました。宇山教授はバイオマスの権威として知られており、この技術で新しい環境対応型建築用塗料を開発してみようということでスタートしました。
    塗料業界では、水系塗料の開発が盛んに行われています。しかし、寒冷地では乾燥性の問題、また特に屋根用塗料に関しては雪による塗膜剥離の問題があり、依然溶剤型塗料が使われております。そこで、我々は溶剤系でも環境に優しい塗料の開発ができる可能性を、『バイオマス』に見出しました。
    『バイオマスR』は水系の塗料と比較すると決して環境に優しい塗料とは言えません。しかし、我々は『溶剤系塗料しか使用できない状況においても、少しでも環境に優しい塗料を』という願いで開発しました。

用途

  • 窯業系屋根材
    住宅屋根用化粧スレート、波形スレート、プレスセメントがわら、乾式洋瓦(モニエル瓦・スカンジア瓦・パラマウント瓦)、陶器瓦
  • 金属系屋根材
    亜鉛鉄板・カラー亜鉛鉄板・ステンレス鋼板・アルミ合金板

注意
いぶし瓦(日本瓦)への塗装は避けてください。
ノンアスベスト波形スレートへの塗装は1液ノンアス用シーラーを使用してください。
乾式洋瓦(モニエル瓦・スカンジア瓦・パラマウント瓦)を塗装される場合は必ずスラリー洋瓦用シーラーカタログをご参照ください。

特長

石油系資源の削減
バイオマス原料を樹脂の製造過程で反応させて使用することにより、石油系資源の削減が可能となりました。
高次元の塗膜性能
バイオマス原料中のエポキシ基の「①塗装後の二次架橋、②基材への付着」効果により、非常に強靭な塗膜が形成されます。
使い易い価格帯
バイオマス原料中のエポキシ基が付着力を向上させるため、高価なイソシアネート硬化剤の減量が可能になり、使い易い価格帯に設定することができました。
超耐候性
シロキサン結合を有するシリコン成分と紫外線吸収剤が、紫外線、熱、水による劣化を防ぎます。

塗膜性能

試験項目 試験方法 結果
鏡面光沢度 JIS K 5600(60度) 82
耐屈曲性 JIS K 5600(円筒形マンドレル法) 2mm
耐おもり落下性 JIS K 5600(デュポン式 500g×30cm×1/2φ) 異常なし
引っかき硬度 JIS K 5600(鉛筆すり傷法) HB
付着性 JIS K 5600(クロスカット法 1mm 幅) 分類0
耐液体性 JIS K 5600(水道水 浸せき法)23℃×7 日間 異常なし
JIS K 5600(飽和水酸化カルシウム 浸せき法)23℃×7 日間 異常なし
JIS K 5600(硫酸 5% 浸せき法)23℃×7 日間 異常なし
耐中性塩水噴霧性※ JIS K 5600(ソルトスプレー試験機 500h) 異常なし
耐湿性 JIS K 5600(回転式 240h) 異常なし
耐湿潤冷熱繰り返し性 JIS K 5600(50℃×3h /−20℃×3h / 20℃×18h 浸せき) 異常なし
凍結融解繰り返し性 −20℃×16h / 20℃×8h 浸せき 異常なし
耐結露白化性 塗装4h 後、結露24h 試験、4h 後目視判定 異常なし

下塗りにRM プライマーを塗付しています。 試験板:冷間圧延鋼板(鉄板) 乾燥条件:23℃×7 日間放置

塗装仕様

窯業系屋根材

住宅屋根用化粧スレート・アスベスト含有波形スレートの塗装仕様
工程 使用塗料 希釈割合
(RMシンナー)
塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、コケ、油脂類等は高圧洗浄、ワイヤーブラシで除去し、清浄な面とする(含水率は8%以下、pH は10 以下)。
下塗り マイルド浸透シーラー
主剤14kg 硬化剤1kg
ハケ・ローラー
エアレス
1(〜2)
注1
0.1〜0.15 100〜150
(50〜75)
5h以内 2h以上
3日以内
上塗り バイオマスR-Si
主剤14kg 硬化剤1kg
2〜5L ハケ・ローラー 2 0.12〜0.15 50〜63 5h以内 4h以上
10日以内
16h以上
5〜7L エアレス 0.13〜0.16 47〜58

注1 15年経過した基材等、基材表面の劣化が進み脆弱になっている場合は、マイルド浸透シーラーを2回塗りしてください。
基材や既存旧塗膜の劣化が特に著しい場合は、他の下塗りとして『エポックマイルドシーラー』があります。
塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。

ノンアスベスト波形スレートの塗装仕様
工程 使用塗料 希釈割合
(RMシンナー)
塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、コケ、油脂類等は高圧洗浄、ワイヤーブラシで除去し、清浄な面とする(含水率は8%以下、pH は10 以下)。
下塗り 1液ノンアス用シーラー
15kg
既調合 ハケ・ローラー
エアレス
1(〜2)
注2
0.1〜0.14 107〜150
(54〜75)
2h以上
3日以内
上塗り バイオマスR-Si
主剤14kg 硬化剤1kg
2〜5L ハケ・ローラー 2 0.12〜0.15 50〜63 5h以内 4h以上
10日以内
16h以上
5〜7L エアレス 0.13〜0.16 47〜58

注2 屋根材のスレートの吸いこみが激しい場合、または繊維の毛羽立ちが目立つ場合は2回塗りしてください。
基材や既存旧塗膜の劣化が特に著しい場合は、他の下塗りとして『エポックマイルドシーラー』があります。
塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。

乾式洋瓦の塗装仕様
工程 使用塗料 希釈割合
(RMシンナー)
塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 劣化塗膜、剥離塗膜、脆弱なスラリー層等をデッキブラシ、ワイヤーブラシ、皮スキ等を用い、手作業で除去する。 最後に高圧洗浄(吐出圧力12MPa{120kgf/cm2} 程度)で完全に清浄な被塗面にする。 脆弱なスラリー層が残った場合は、シーラーの付着不良を起こす可能性がありますので完全に取り除く。
下塗り エポックマイルドシーラー
主剤10kg 硬化剤1kg
0
注1
ハケ・ローラー
エアレス
1
(〜2)
0.15〜0.20 55~73
(28~37)
8h以内 5h以上
7日以内
確 認 シーラー塗装後、ガムテープ等で付着性を必ず確認してください。

1.テープに着色スラリー層が付着する場合は、再度シーラーを塗装してください。
2.テープに旧塗膜が付着する場合は、塗膜のフクレ、剥離、及びリフティングが発生する場合があります。
再度ケレン作業を行い付着不良の旧塗膜を除去後、再度シーラー塗装してください。

上塗り バイオマスR-Si
主剤14kg 硬化剤1kg
2〜5L ハケ・ローラー 2 0.12〜0.15 50〜63 5h以内 4h以上
10日以内
16h以上
5〜7L エアレス 0.13〜0.16 47〜58

注1 冬場や基材の状態により塗料の溜まり部が発生するなど乾燥性が懸念される場合は、No.1塗料用シンナー(塗シンA)で2L程度希釈し、約半量で2回塗装してください。
20年以上経過した基材等、基材表面が劣化し脆弱になっている場合は、エポックマイルドシーラーを2回塗装してください。
塗付量にシンナー・希釈水は含まれていません。塗付量は条件により増減します。

プレスセメントがわら(エナメル仕上げ)の塗装仕様
工程 使用塗料 希釈割合
(RMシンナー)
塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、コケ、油脂類等は高圧洗浄、ワイヤーブラシで除去し、清浄な面とする(含水率は8%以下、pH は10 以下)。
下塗り
注3
RMプライマー
主剤14kg 硬化剤1kg
1〜2.5L ハケ・ローラー 1 0.11〜0.15 100〜136 4h以内 4h以上
10日以内
2.5〜5L エアレス 0.15〜0.17 88〜100
上塗り バイオマスR-Si
主剤14kg 硬化剤1kg
2〜5L ハケ・ローラー 2 0.12〜0.15 50〜63 5h以内 4h以上
10日以内
16h以上
5〜7L エアレス 0.13〜0.16 47〜58

注3 プレスセメントがわらの状態や、旧塗膜の状態により下塗りに水系Eプライマー、水系ルーファーEX、セラフィックス等が必要となります。
塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。

プレスセメントがわら(メタリック仕上げ)の塗装仕様
工程 使用塗料 希釈割合
(RMシンナー)
塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、コケ、油脂類等は高圧洗浄、ワイヤーブラシで除去し、清浄な面とする(含水率は8%以下、pH は10 以下)。
下塗り
注3
弱溶剤系 銀黒用 下塗
主剤14kg 硬化剤2kg
4~6L エアレス 1 0.16~0.18 89~100 4h以内 4h以上
10日以内
上塗り バイオマスR-Si
メタリック色
主剤14kg 硬化剤1kg
3~7L エアレス 2 0.1~0.14 54~75 5h以内 4h以上
10日以内
16h以上

注3 プレスセメントがわらの状態や、旧塗膜の状態により、下塗りに水系Eプライマー、水系ルーファーEX、RMプライマー、セラフィックス等が必要となります。
塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。

陶器瓦の塗装仕様
工程 使用塗料 希釈割合
(RMシンナー)
塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、コケ、油脂類等は高圧洗浄、ワイヤーブラシで除去し、清浄な面とする(含水率は8%以下、pH は10 以下)。
下塗り 陶器瓦用プライマー
主剤16kg 硬化剤2kg
0~1.5L ハケ・ローラー 1 0.14~0.16 113~129 4h以内 16h以上
10日以内
1.5~2.5L エアレス 0.21~0.23 78~86
上塗り バイオマスR-Si
主剤14kg 硬化剤1kg
2〜5L ハケ・ローラー 2 0.12〜0.15 50〜63 5h以内 4h以上
10日以内
16h以上
5〜7L エアレス 0.13〜0.16 47〜58

塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。

金属系屋根材

金属系屋根材(アルミ鋼板・ステンレス鋼板)の塗装仕様
工程 使用塗料 希釈割合
(RMシンナー)
塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 さびの発生が進行していたり、ワレ、ハガレ等のある場合は、3種ケレンによりさびや死膜を除去する。 ゴミ、汚れ、油分を除去し、乾燥した清浄な面にする。
下塗り RMプライマー
主剤14kg 硬化剤1kg
1〜2.5L ハケ・ローラー 1 0.11〜0.15 100〜136 4h以内 4h以上
10日以内
2.5〜5L エアレス 0.15〜0.17 88〜100
上塗り バイオマスR-Si
主剤14kg 硬化剤1kg
2〜5L ハケ・ローラー 2 0.1〜0.12 62〜75 5h以内 4h以上
10日以内
16h以上
5〜7L エアレス 0.11〜0.13 58〜68

塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。

金属系屋根材(さびが著しい場合)の塗装仕様
工程 使用塗料 希釈割合
(RMシンナー)
塗装方法 塗回数
(回)
塗付量
(kg/㎡/回)
塗面積
(㎡/セット)
可使時間
(23℃)
塗装間隔(23℃)
工程内 工程間 最終養生
素地調整 さびの発生が進行していたり、ワレ、ハガレ等のある場合は、3種ケレンによりさびや死膜を除去する。 ゴミ、汚れ、油分を除去し、乾燥した清浄な面にする。
下塗り エポックマイルド#2000
主剤16kg 硬化剤2kg
0~1.5L ハケ・ローラー 1 0.14~0.16 113~129 6h以内 16h以上
10日以内
1.5~2.5L エアレス 0.21~0.23 78~86
上塗り バイオマスR-Si
主剤14kg 硬化剤1kg
2〜5L ハケ・ローラー 2 0.1〜0.12 62〜75 5h以内 4h以上
10日以内
16h以上
5〜7L エアレス 0.11〜0.13 58〜68

塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。

  • この製品のカタログ、SDSをダウンロードする事ができます。

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    カタログは、文字のズレなどにより一部読みづらい箇所があります。あらかじめご了承ください。
    記載の内容は予告なく変更される場合があります。予めご了承ください。詳細につきましては最新カタログ・塗装仕様・SDS等でご確認ください。