屋根用塗料Roof
水系シリコン
長期間色が変わりにくい水系シリコン
強烈な紫外線、雨、風、そして雪…、さまざまな自然現象から最も過酷な屋根を守り、厳しい環境下でさらなる耐久性を持った塗料を生み出すには、屋根用独自の設計思想が必要です。屋根用塗料メーカーとして半世紀、水系屋根用塗料の製品化を業界に先駆けて成功させ、信頼のブランドとしてすっかり定着した「水系ポリマ」。環境を考えながら美しく地球を彩ってきました。
その水系ポリマシリーズの超耐久性品として開発したもの、それが水系シリコンです。長年培った確かな技術と経験を活かし、水系屋根用塗料として独自の樹脂開発から塗料化にいたるすべてのプロセスで最高の品質を追求し続けました。
新旧窯業系屋根用塗料として変退色が極めて少なく、耐汚染性、防カビ性、防藻性機能を有した完全水系のアクリルシリコン塗料。取り扱いも1液型なので簡単。しかもシーラー、下塗り、上塗り等もすべて水系で統一。屋根用塗料を熟知したミズタニならではの製品です。
用途
- 新生屋根材、波形スレート、セメント瓦の塗り替え
- アスファルトシングルの塗り替え
- 乾式洋瓦の塗り替え
※日本瓦・ゆうやく瓦への塗装は避けてください。
※新しい新生屋根材（無機塗膜塗装仕様）への塗装は、はじく場合がありますので避けてください。
※乾式洋瓦（モニエル瓦等）を塗装される場合は、必ずスラリー強化工法カタログをご参照ください。
※ノンアスベスト波形ストレートへの塗装は1液ノンアス用シーラーを使用してください。
特長
- 耐変色性
- 長時間色あせず耐変色性に優れた変色しにくい塗料です。
時間がたてばたつほど色のあせる一般アクリルエマルション塗料。しかし、「水系シリコン」はそれに比べ約2分の1の色落ちしかなく、塗ったときの鮮やかな色彩を長期間にわたって維持し続けます。 - 耐汚染性
- 強靱で柔軟性に富み耐汚染性に優れた塗料です。
汚染される度合いも塗料にとっては大きな課題。耐汚染性で見ても「水系シリコン」は一般アクリルエマルション塗料の約2分の1、溶剤型ウレタン塗料の約3分の2といったすぐれた性能です。 - 超耐久性
- アクリルシリコン樹脂の連続塗膜が、酸性雨などから屋根を守り、耐久性を格段に向上させます。
- 防カビ・防藻性
- 屋根の美しさを損ない、劣化を促進させるカビや藻を長期間にわたって防ぎます。
- 自由な色調
- スタンダードカラー33色に加え、画期的なカスタムメイド（注文生産）のカラーを実現。お望みの色をご提供します。
- 信頼の品質
- 水系塗料において100万戸※を超える塗装とノンクレームの実績が、高い品質を保証します。
※発売以来の出荷量約200万缶を戸建住宅に換算 - 高密着性
- 幅広い素材に対して高い付着性を有しているために、屋根まわりの木部なども屋根面と全く同じ色で塗装することができます。
- 速い乾燥性
- 水系でありながら、比較的速い乾燥性を持っています。
- 低臭・無公害
- 溶媒は水ですから、臭いはもちろん有害物質を揮発することもありません。
- 高い安全性
- 水を溶媒に使用することで火災の危険が減少すると同時に、作業者の労働条件も向上します。
- 容易な作業性
- ローラー、ハケ塗り、スプレー等、いずれの方法でも塗装が容易です。
塗膜性能
| 試験項目 | 試験方法 | 結果 |
|---|---|---|
| 硬度 | 鉛筆硬度 | F〜H |
| 付着性 | 4mm角クロスカット付着テープはがれ | 異常なし |
| 耐水性 | 水道水 常温1ヶ月浸せき | 異常なし |
| 耐アルカリ性 | 5％苛性ソーダ水溶液 常温7日間浸せき | 異常なし |
| 凍結融解サイクル | ASTM A法200サイクル | 異常なし |
| 促進耐候性 | ウェザーメーター 3,000時間 | △E＜1 |
| 屋外暴露 | 大阪市内屋外3年間 | △E＜1 |
塗装仕様
新生屋根材・波形スレート・セメント瓦の塗り替え
| 工程 | 使用塗料 | 希釈割合 | 塗装方法 | 塗回数 （回） |
塗付量 （kg/㎡/回） |
塗面積 （㎡/缶） |
塗装間隔（23℃） | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 工程内 | 工程間 | 最終養生 | |||||||
| 素地調整 | ケレン・清掃・洗浄（別項参照）後、翌日までよく乾燥させる。 | ||||||||
| シーラー | 水系パワーシーラーII 16kg |
既調合 （希釈しない） |
ハケ・ローラー エアレス |
1 | 0.15〜0.2 | 80〜107 | − | 2h以上 | − |
| 上塗り | 水系シリコン15kg | 清水 0.7〜1.5kg |
ハケ・ローラー エアレス |
2 | 0.15〜0.18 | 42〜50 | 2h以上 | − | 12h以上 |
※塗付量には希釈水は含まれていません。塗付量は条件により増減します。
●色替えの場合は、シーラー/下塗り/上塗り塗装をおすすめします。
●ノンアスベスト波形スレートへの塗装は1液ノンアス用シーラーを使用してください。
●旧塗膜が活膜の場合は、シーラーは必要ありません。
アスファルトシングルの場合
| 工程 | 使用塗料 | 調合割合 | 塗装方法 | 塗付量 （kg/㎡/回） |
塗回数 （回） |
塗面積 （㎡/缶） |
塗装間隔（23℃） | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 工程内 | 工程間 | 最終養生 | |||||||
| 素地調整 | ケレン・清掃・洗浄（別項参照）後、翌日までよく乾燥させる。 | ||||||||
| 下塗り | 水系アスファルト シングル用下塗り 15kg |
既調合 | ハケ・ローラー エアレス |
1 | 0.35〜0.4 | 38〜43 | − | 6h以上 | − |
| 上塗り | 水系シリコン 艶消15kg |
清水 0.7〜1.5kg |
ハケ・ローラー エアレス |
2 | 0.2〜0.3 | 25〜38 | 4h以上 | − | 16h以上 |
※塗付量には希釈水は含まれていません。塗付量は条件により増減します。
●冬場のアスファルトシングルの塗装は、塗装間隔や塗装方法に留意すべき点が多いため、当社営業担当にご相談ください。
●見かけでは乾いているようでも、重なり部分に入った塗料は乾燥しにくいため再度溶出するおそれがあります。規定の塗付量を守り、重なり部分に入らないようにしてください。
乾式洋瓦（モニエル瓦・スカンジア瓦）の場合
| 工程 | 使用塗料 | 調合割合 | 塗装方法 | 塗付量 （kg/㎡/回） |
塗回数 （回） |
塗面積 （㎡/缶） |
塗装間隔（23℃） | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 工程内 | 工程間 | 最終養生 | |||||||
| 素地調整 | 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、苔、油脂類は高圧洗浄で除去し、清浄な素地面とする。詳しくは弊社スラリー強化工法カタログの塗装手順をご参照ください。 | ||||||||
| プライマー | スラリー強化プライマー 主剤6kg 硬化剤2kg |
清水 6〜8kg |
ハケ・ローラー エアレス |
1 | 0.13〜0.18 | 44〜62 | − | 8h以上 | − |
| 上塗り | 水系シリコン 15kg |
清水 0.7〜1.5kg |
ハケ・ローラー エアレス |
2 | 0.15〜0.18 | 42〜50 | 2h以上 | − | 12h以上 |
※塗付量には希釈水は含まれていません。塗付量は条件により増減します。
●乾式洋瓦の塗り替えは、素地調整に留意すべき点があるため、必ず弊社スラリー強化工法カタログをご参照ください。
カタログ・SDSダウンロード
- ※SDSの2液型塗料は主剤と硬化剤、シンナーで種別があるものはセットで記載しています。
- ※カタログは、文字のズレなどにより一部読みづらい箇所があります。あらかじめご了承ください。
- ※記載の内容は予告なく変更される場合があります。予めご了承ください。詳細につきましては最新カタログ・塗装仕様・SDS等でご確認ください。
- ※カタログPDFデータを印刷する際、「統合中」と表示され印刷できない場合は、[印刷]→[詳細設定]の「画像として印刷」にチェックを入れて再度印刷をお試しください。
