屋根用塗料Roof
パワーフロンマイルド
他を超越したフッ素樹脂の耐候性
フッ素樹脂塗料の最大の特長は耐久性。多種ある建築用塗料の中で最高の耐久性を有します。そのため、メンテナンスが困難な超高層ビル・大型鋼構造物を中心として数多くの建築物に採用されてきました。
また、抜群の塗膜寿命により塗り替え回数が少なくなることで、ライフサイクルコスト(LCC)が低減します。
パワーフロンマイルドは、この耐久性、経済性に加え、様々な下地に適応する付着性と可とう性を有することで、
高層ビルだけでなく、工場や一般住宅などの幅広い場面に適応します。
より強く、より永く、より幅広く、より経済的に美しさを求めて開発した超耐久性屋根用塗料です。
用途
窯業系屋根材
- 住宅屋根用化粧スレート、波形スレート(アスベスト含有)
- ノンアスベスト波形スレート
※ノンアスベスト波形スレートへの塗装はエポックマイルドシーラーをご使用ください。
- プレスセメントがわら
- 陶器瓦(釉薬瓦・無釉瓦)
※いぶし瓦には塗装できません。
- モニエル瓦
※モニエル瓦への仕様は特別仕様となるため、当社営業者までお問い合わせください。
※アスファルトシングルへの塗装は不可です。
金属系屋根材
※金属の種類によっては付着しないものもありますので、当社営業者にお問い合わせください。
- カラー鋼板(カラートタン、カラーステンレス、カラーガルバリウム)、亜鉛めっき鋼板
- フッ素鋼板
特長
- 耐酸性・対アルカリ性
- 耐薬品性に優れるフッ素樹脂が、分子レベルで性能を発揮します。
- 防カビ・防藻性
- 屋根の美しさを損ない、劣化を促進させるカビや藻を長期間にわたって防ぎます。
- 高艶有り
- バランスのとれた塗料設計にすることで高光沢な塗膜を形成します。
- 幅広い素材に適応
- 下塗り材との相性が良く、下塗り材の選別によって種々の屋根基材に適応します。
- 弱溶剤型塗料の優れた機能
- 地球環境にやさしく、安全な作業環境を提供します。
弱溶剤型ですので幅広い塗り替えに適しています。
溶剤型塗料に比べ臭気が少なく、塗装作業性に優れています。 - 優れた作業性
- ハケ・ローラーへの含みが良く作業性に優れています。また、隠ぺい力も良好で、2回塗りで下地の透けや艶むらを抑えます。
塗膜物性
試験項目 | 試験方法 | 試験結果 |
---|---|---|
光沢 | JIS K 5600に準ずる | 83±2 |
鉛筆硬度 | JIS K 5600に準ずる | H |
付着性 | JIS K 5600に準ずる(クロスカット法 1mm幅) | 異常なし |
耐水性 | 水道水23℃×30日間浸せき | 異常なし |
耐温水性 | 水道水50℃×7日間浸せき | 異常なし |
耐酸性 | 5%硫酸 7日間浸せき | 異常なし |
耐アルカリ性 | 5%NaOH(カセイソーダ)水溶液7日間浸せき | 異常なし |
温冷繰り返し | (ー20℃×16h・50℃×8h)20サイクル | 異常なし |
塗装仕様
窯業系屋根材
住宅屋根用化粧スレート・波形スレート(アスベスト含有)
工程 | 使用塗料 | 希釈率 | 塗装方法 | 塗回数 (回) |
塗付量 (kg/㎡/回) |
塗面積 (㎡/セット) |
可使時間 (23℃) |
塗装間隔(23℃) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
工程内 | 工程間 | 最終養生 | ||||||||
素地調整 | 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、苔、油脂類は高圧洗浄機で除去後、充分に乾燥した清浄な面とする。(含水率は8%以下、pHは10以下) | |||||||||
下塗り | マイルド 浸透シーラー 主剤14kg 硬化剤1kg |
既調合 | ハケ・ ローラー エアレス |
1(〜2) ※ |
0.1〜0.15 | 100〜150 (50〜75) |
5h以内 | − | 2h以上 3日以内 |
− |
上塗り | パワーフロン マイルド 主剤14kg 硬化剤2kg |
10〜20% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
2 | 0.12〜0.15 | 53〜67 | 4h以内 | 4h以上 10日以内 |
− | 16h以上 |
25〜35% (RMシンナー) |
エアレス | 0.13〜0.16 | 50〜62 |
※15年以上経過した基材など、基材表面が劣化し脆弱になっている場合、マイルド浸透シーラーを2回塗りしてください。
※急勾配な住宅屋根用化粧スレートへの塗装には、すべり防止としてボウジンテックス歩行用防滑骨材をマイルド浸透シーラー15kgセットに対して50〜100g添加しご使用ください。
※エポックマイルドシーラーも使用できます。
ノンアスベスト波形スレート
工程 | 使用塗料 | 希釈率 | 塗装方法 | 塗回数 (回) |
塗付量 (kg/㎡/回) |
塗面積 (㎡/セット) |
可使時間 (23℃) |
塗装間隔(23℃) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
工程内 | 工程間 | 最終養生 | ||||||||
素地調整 | 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、苔、油脂類は高圧洗浄機で除去後、充分に乾燥した清浄な面とする。(含水率は8%以下、pHは10以下) | |||||||||
下塗り | エポックマイルド シーラー 主剤10kg 硬化剤1kg |
既調合 | ハケ・ ローラー エアレス |
1(〜2) ※ |
0.1〜0.15 | 73〜110 (36〜55) |
8h以内 | − (4h以上) |
5h以上 7日以内 |
− |
上塗り | パワーフロン マイルド 主剤14kg 硬化剤2kg |
10〜20% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
2 | 0.12〜0.15 | 53〜67 | 4h以内 | 4h以上 10日以内 |
− | 16h以上 |
25〜35% (RMシンナー) |
エアレス | 0.13〜0.16 | 50〜62 |
※屋根材のスレートの吸いこみが激しい場合、もしくは繊維の毛羽立ちが目立つ場合は2回塗りしてください。
プレスセメントがわら
工程 | 使用塗料 | 希釈率 | 塗装方法 | 塗回数 (回) |
塗付量 (kg/㎡/回) |
塗面積 (㎡/セット) |
可使時間 (23℃) |
塗装間隔(23℃) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
工程内 | 工程間 | 最終養生 | ||||||||
素地調整 | 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、苔、油脂類は高圧洗浄機で除去後、充分に乾燥した清浄な面とする。(含水率は8%以下、pHは10以下) | |||||||||
下塗り | RMプライマー 主剤14kg 硬化剤1kg |
5〜15% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
1 | 0.11〜0.15 | 100〜136 | 4h以内 | − | 4h以上 10日以内 |
− |
15〜25% (RMシンナー) |
エアレス | 0.15〜0.17 | 88〜100 | |||||||
上塗り | パワーフロン マイルド 主剤14kg 硬化剤2kg |
10〜20% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
2 | 0.12〜0.15 | 53〜67 | 4h以内 | 4h以上 10日以内 |
− | 16h以上 |
25〜35% (RMシンナー) |
エアレス | 0.13〜0.16 | 50〜62 |
※塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
乾式洋瓦(モニエル瓦・スカンジア瓦等)
工程 | 使用塗料 | 希釈率 | 塗装方法 | 塗回数 (回) |
塗付量 (kg/㎡/回) |
塗面積 (㎡/セット) |
可使時間 (23℃) |
塗装間隔(23℃) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
工程内 | 工程間 | 最終養生 | ||||||||
素地調整 | 劣化塗膜、剥離塗膜、脆弱なスラリー層等をデッキブラシ、ワイヤーブラシ、皮スキ等を用い、手作業で除去する。最後に高圧洗浄(吐出圧力12MP{a120kgf/cm²}程度)で完全に清浄な被塗面にする。脆弱なスラリー層が残った場合は、シーラーの付着不良を起こす可能性がありますので完全に取り除く。 | |||||||||
下塗り | エポック マイルドシーラー 主剤10kg 硬化剤1kg |
0 (注1) |
ハケ・ ローラー |
1 (〜2) |
0.15〜0.20 | 55〜73 (28〜37) |
8h以内 | − | 5h以上 7日以内 |
− |
エアレス | ||||||||||
確認 | シーラー塗装後、ガムテープ等で付着性を必ず確認してください。 1.テープに着色スラリー層が付着する場合は、再度シーラーを塗装してください。 2.テープに旧塗膜が付着する場合は、塗膜のフクレ、剥離、およびリフティングが発生する場合があります。 再度ケレン作業を行い付着不良の旧塗膜を除去後、再度シーラー塗装してください。 |
|||||||||
上塗り (例) |
パワーフロン マイルド 主剤14kg 硬化剤2kg |
10〜20% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
2 | 0.12〜0.15 | 53〜67 | 5h以内 | 4h以上 10日以内 |
− | 16h以上 |
25〜35% (RMシンナー) |
エアレス | 0.13〜0.16 | 50〜62 |
(注1)冬場や、基材の状態により塗料のたまり部が発生するなど乾燥性が懸念される場合は、No1塗料用シンナー(塗シンA)で15%程度希釈し、約半量で2回塗装してください。
※20年以上経過した基材等、基材表面が劣化し脆弱になっている場合は、エポックマイルドシーラーを2回塗装してください。
※塗付量にシンナー・希釈水は含まれていません。塗付量は条件により増減します。
釉薬瓦(陶器瓦)・無釉瓦(素焼き瓦)※いぶし瓦は塗装できません。
工程 | 使用塗料 | 希釈率 | 塗装方法 | 塗回数 (回) |
塗付量 (kg/㎡/回) |
塗面積 (㎡/セット) |
可使時間 (23℃) |
塗装間隔(23℃) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
工程内 | 工程間 | 最終養生 | ||||||||
素地調整 | 劣化塗膜、脆弱部分、塵あい、苔、油脂類は高圧洗浄機で除去後、充分に乾燥した清浄な面とする。(含水率は8%以下、pHは10以下) | |||||||||
下塗り | 陶器瓦用 プライマーN 主剤14kg 硬化剤2kg |
5〜10% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
1 | 0.14〜0.16 | 100〜114 | 4h以内 | − | 16h以上 10日以内 |
− |
15〜25% (RMシンナー) |
エアレス | 0.21〜0.23 | 70〜76 | |||||||
上塗り | パワーフロン マイルド 主剤14kg 硬化剤2kg |
10〜20% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
2 | 0.10〜0.12 | 67〜80 | 4h以内 | 4h以上 10日以内 |
− | 16h以上 |
25〜35% (RMシンナー) |
エアレス | 0.11〜0.13 | 62〜73 |
※塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
金属系屋根材
カラー鋼板(カラートタン、カラーステンレス、カラーガルバリウム)、亜鉛めっき鋼板
工程 | 使用塗料 | 希釈率 | 塗装方法 | 塗回数 (回) |
塗付量 (kg/㎡/回) |
塗面積 (㎡/セット) |
可使時間 (23℃) |
塗装間隔(23℃) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
工程内 | 工程間 | 最終養生 | ||||||||
素地調整 | さびの発生が進行していたり、割れ、はがれ等のある場合は、3種ケレンによりさびや死膜を除去する。ゴミ、汚れ、油分を除去し、乾燥したきれいな面とする。 | |||||||||
下塗り | RMプライマー 主剤14kg 硬化剤1kg |
5〜15% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
1 | 0.11〜0.15 | 100〜136 | 4h以内 | − | 4h以上 10日以内 |
− |
15〜25% (RMシンナー) |
エアレス | 0.15〜0.17 | 88〜100 | |||||||
上塗り | パワーフロン マイルド 主剤14kg 硬化剤2kg |
10〜20% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
2 | 0.10〜0.12 | 67〜80 | 4h以内 | 4h以上 10日以内 |
− | 16h以上 |
25〜35% (RMシンナー) |
エアレス | 0.11〜0.13 | 62〜73 |
※塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
カラー鋼板、亜鉛めっき鋼板でさびが著しい場合
工程 | 使用塗料 | 希釈率 | 塗装方法 | 塗回数 (回) |
塗付量 (kg/㎡/回) |
塗面積 (㎡/セット) |
可使時間 (23℃) |
塗装間隔(23℃) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
工程内 | 工程間 | 最終養生 | ||||||||
素地調整 | さびの発生が進行していたり、割れ、はがれ等のある場合は、3種ケレンによりさびや死膜を除去する。ゴミ、汚れ、油分を除去し、乾燥したきれいな面とする。 | |||||||||
下塗り | エポックマイルド#2000N 主剤14kg 硬化剤2kg |
5〜10% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
1 | 0.14〜0.16 | 100〜114 | 6h以内 | − | 16h以上 10日以内 |
− |
15〜25% (RMシンナー) |
エアレス | 0.21〜0.23 | 70〜76 | |||||||
上塗り | パワーフロン マイルド 主剤14kg 硬化剤2kg |
10〜20% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
2 | 0.10〜0.12 | 67〜80 | 4h以内 | 4h以上 10日以内 |
− | 16h以上 |
25〜35% (RMシンナー) |
エアレス | 0.11〜0.13 | 62〜73 |
※塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
フッ素鋼板
工程 | 使用塗料 | 希釈率 | 塗装方法 | 塗回数 (回) |
塗付量 (kg/㎡/回) |
塗面積 (㎡/セット) |
可使時間 (23℃) |
塗装間隔(23℃) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
工程内 | 工程間 | 最終養生 | ||||||||
素地調整 | さびの発生が進行していたり、割れ、はがれ等のある場合は、3種ケレンによりさびや死膜を除去する。ゴミ、汚れ、油分を除去し、乾燥したきれいな面とする。 | |||||||||
下塗り | フッ素鋼板用 プライマー 主剤14kg 硬化剤1kg |
5〜15% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
1 | 0.11〜0.15(※1) | 100〜136 | 4h以内 | − | 4h以上 10日以内 |
− |
15〜30% (RMシンナー) |
エアレス | 0.15〜0.17(※1) | 88〜100 | |||||||
上塗り | パワーフロン マイルド 主剤14kg 硬化剤2kg |
10〜20% (RMシンナー) |
ハケ・ ローラー |
2 | 0.10〜0.12 | 67〜80 | 4h以内 | 4h以上 10日以内 |
− | 16h以上 |
25〜35% (RMシンナー) |
エアレス | 0.11〜0.13 | 62〜73 |
※塗付量にシンナーは含まれていません。塗付量は条件により増減します。
(※1)塗付量はグレーと赤さび色の塗付量です。白とサーモクリームを施工する場合は、以下の塗付量を参考にしてください。
ハケ・ローラーの場合0.15kg〜0.17kg/㎡/回
エアレス塗装の場合0.17kg〜0.19kg/㎡/回
カタログ・SDSダウンロード
- ※SDSの2液型塗料は主剤と硬化剤、シンナーで種別があるものはセットで記載しています。
- ※カタログは、文字のズレなどにより一部読みづらい箇所があります。あらかじめご了承ください。
- ※記載の内容は予告なく変更される場合があります。予めご了承ください。詳細につきましては最新カタログ・塗装仕様・SDS等でご確認ください。
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